今回の書籍紹介は、齋藤孝さん著『読書する人だけがたどり着ける場所』をご紹介します。
そんなあなたのために、この記事ではこの本の大まかな内容と、どんな人におすすめなのかをざっくりと分かりやすく紹介します。

この記事はあくまでも「紹介」であり、「感想・書評」ではありません。
皆さんの本選びの参考にしていただくのが目的なので、クリティカルなネタバレはしないようにしています。
こんな人におすすめ
- 読書が好きな人
- 読書はオワコン。ネットでいいじゃんと思っている人
- 自分の読書レベルを上げたい人
- 読書の幅を広げたい人
- 著者おすすめの本を知りたい人
どんな本?

著者の齋藤孝さんは東京大学卒の教育学者で、教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とされています。
主な著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社)、『3色ボールペンで読む日本語』(KADOKAWA)などがあり、多くの本を書かれています。
メディアのコメンテーターや、NHKの教育番組等でもお馴染みですね。
私も以前、齋藤孝さんの『読書力』『教育力』(岩波書店)『齋藤孝の一気読み!日本近現代史』(東京堂出版)など、いくつか読んだことがあります。
教育に携わっていらっしゃる方だけあって、文章が非常に読みやすく、内容がするすると頭に入ってきます。
普段あまり本を読まない人にとっても、齋藤孝さんの著書は非常におすすめです。
本書はそんな齋藤孝さんの直伝の「深まる読書術」を紹介した一冊です。
書籍情報
- 読書する人だけがたどり着ける場所 / 齋藤孝
- SB新書
- 2019年1月15日 初版発行
- 950円+税
- 191ページ
ちなみに厚みはこんな感じ。(iPhone15との比較です)

読書で深みはくつられる
皆さんの一ヶ月の読書時間はどれくらいでしょうか?
現代の大学生の約半数が、読書時間0と答えています。https://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html
読書離れが進み、SNSでの短いやり取りが主体となったことで、現代人の集中力が続く時間は、わずか8秒だそうです。
これは金魚(9秒)よりも短いとか!
今では必要な情報はネットや動画で容易に集めることができます。
本を読む時間のない現代人にとっては、時間のかかる読書よりも効率的に思えます。(この辺りの話は、こちらの記事でも関連書籍を紹介しています)
それでも著者は、「読書によって人生観、人間観を深め、想像力を豊かにし、人格を大きくしていくことができる」と語ります。
では、どんな読書が深い読書と言えるのでしょうか?
より良い読書をするためには、どの本をどのように読めばよいのか。
本書では、深まる読書の方法と、そのためのおすすめの本も合わせて紹介されています。
5つ星総合評価
- 読みやすさ ☆☆☆☆☆
- 面白さ ☆☆
- ためになる ☆☆☆☆☆
- 話題性 ☆☆☆
- おすすめ度 ☆☆☆☆
※しばとしょの個人的な感想です。
相変わらず齋藤孝さんの本は読みやすさが段違いです。
普段あまり読書をしない人にとっては、読書を始めるきっかけを与えてくれるはずです。
また、読んでいるけど次の日になったら内容を忘れている、あまり自分の身になっていない気がするという人にも、自分の中に無かった読書法に出会えるかもしれません。
一方で読書上級者や、これまで著者の読書法の本を読んだことのある人にとってはあまり目新しい内容はないかもしれません。
どんなことを学べる?
深い人間になるための読書法がわかる
誰しもこれまでの人生の関わりの中で「あの人は深い人間だなあ」と感じる人がいたのではないでしょうか。
自分もあんな深みのある人になりたいなと感じることはありませんか?
著者曰く「深い人になるには、読書ほど適したものはない」そうです。
「教養のある人のほうが、人生が面白くなる」とも語ります。
知識や教養のある人になるためには、読書によって「深く潜る能力」を鍛える必要があります。
情報収集を主体としたインターネットでは、その力はなかなか鍛えられないのです。
「思考力」「知識」「人格」「人生」を深める本の読み方がわかる
本書では「思考力」「知識」「人格」「人生」を深める本の読み方がそれぞれ紹介されています。
どうせ本を読むなら、これらが深まる読み方をしたいですよね!
しかも、本書では「読んだ本のポップを書く」「1テーマ5冊読めばAランク」など、深まる読み方が具体的に紹介されています。
読書に慣れている人でも、新たな読み方を学ぶことができます。
著者おすすめの本がわかる
本書では、それぞれの力が深まる筆者のおすすめの本が画像付きで紹介されています。

いわゆる超名作が中心ではありますが、筆者の読み方を意識して改めて読むと、また違った味わいが楽しめるのではないかと思います。
次に何を読もうかなと考えている人にも、ちょっとしたブックガイドとしておすすめできます。
まとめ
今回はSB新書から齋藤孝さん著『読書する人だけがたどり着ける場所』をご紹介しました。
200ページないですし、読みやすいので隙間時間にサクッと読むことができます。
まとまった時間の取れる方なら、1日あれば余裕で読み終えられるでしょう。
気になったところだけかいつまんで読むのもおすすめです。
読んだらぜひ、著者の読み方を一つでもマネしてみてください。
新しい読書の世界が広がるかもしれません。
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