【生き苦しさからラクになる】書籍紹介『「空気」を読んでも従わない』

実用書

今回の書籍紹介は鴻上尚史さん著『「空気」を読んでも従わない』をご紹介します。

あなたは学校で、会社で、地域で、生きづらさを感じていませんか?

なんとなく周りの雰囲気や空気に流されていませんか?

この本を読むことで、その”生き苦しさ”の正体を知り、ラクに生きることができるヒントを知ることができます。

生きづらい現代社会を生きるすべての人におすすめです!

  • 気になっていて読んでみたいけど、どんな本なの?
  • どんな人におすすめの本なの?
  • この本は読みやすい?おもしろい?
  • どんなことを学べるの?

そんなあなたのために、この記事ではこの本の大まかな内容と、どんな人におすすめなのかをざっくりと分かりやすく紹介します。

しばとしょ
しばとしょ

この記事はあくまでも「紹介」であり、「感想・書評」ではありません。

皆さんの本選びの参考にしていただくのが目的なので、クリティカルなネタバレはしないようにしています。

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こんな人におすすめ

  • 日々「生きづらさ」を感じている人 
  • 職場や学校で「空気」に流されやすいと感じる人  
  • SNSでのやりとりに気疲れしてしまう人
  • 周囲と違う意見を持つことに不安を感じている人  
  • 生きづらさから解放され、生きやすくなる方法を知りたい人
しばとしょ
しばとしょ

中高生向けの岩波ジュニア新書ですが、老若男女問わず

現代を生きる人なら誰もが共感できる内容となっています。

どんな本?


著者の鴻上尚史(こうかみしょうじ)さんは、日本の劇作家、演出家、小説家、エッセイストとして幅広く活躍する人物です。

社会問題や生き方についてのエッセイや評論も多数書かれており、主な著書に『鴻上尚史のほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』(朝日新聞出版)や『同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか』(講談社現代新書)などがあります。

『「空気」を読んでも従わない』は、人生のさまざまな場面で生きづらさを感じている人に対して、”生き苦しさ”のヒミツをあばき、楽になるための方法を紹介した本です。

岩波ジュニア新書としては異例の大ヒット商品だそうで、誰が読んでも共感できる名著と言って良いでしょう。

書籍情報

  • 「空気」を読んでも従わない / 鴻上尚史
  • 岩波ジュニア新書
  • 2019年4月19日 初版発行
  • 820円+税
  • 189ページ

ちなみに厚みはこんな感じ。(iPhone15との比較です)

あなたが人の頼みをなかなか断れないのは、

あなたが弱いからではないのです。

本書の中で著者は、生き苦しさの原因は自分自身の内面的な弱さが理由ではないと述べています。

その秘密に迫るための前提知識として、次のように述べています。

あなたの周りには「世間」「社会」の二つの世界がある。

「世間」とは、現在または将来、あなたと関係ある人たちのことです。

  • 学校のクラスメイト
  • 塾の友達
  • 親しいご近所の人達  など

「社会」とは、現在または将来、あなたとなんの関係もない人たちのことです。

  • 道ですれ違った人
  • 電車で隣に座った知らない人
  • コンビニのバイトの人  など

日本人は「世間」を大切にして生きてきた歴史があります。

だから自分の「世間」に属している人からの頼みは断りづらいと感じますが、「社会」に生きている人に対しては、平気で強気に出たり、冷たい物言いができたりするのです。

このように、私たちは「世間」を大切にして生きていることを前提として、日本社会特有の「空気」に振り回されずに、自分らしく生きるためのヒントを教えてくれる本となっています。

5つ星総合評価

  • 読みやすさ ☆☆☆☆☆
  • 面白さ   ☆☆☆
  • ためになる ☆☆☆☆
  • 話題性   ☆☆☆
  • おすすめ度 ☆☆☆☆

  ※しばとしょの個人的な感想です。

岩波ジュニア新書ということで、中高生や普段本を読み慣れていない人でもサクサク読めます。

鴻上さんの、喋りかけるような語り口がその効果を生んでいます。

人間関係に悩んでいる学生や若者など、これから「世間」と関わりをつくっていく人にとって、学びになる内容だと感じました。

しばとしょ
しばとしょ

個人的には、自尊感情の低い現代の子供達にぜひ読んでもらいたいと思いました。

どんなことを学べる?

  • 「世間」と「社会」の成り立ちと違いがわかる
  • 世間の5つのルールとその戦い方がわかる
  • 自分らしく生きるための方法を学べる

「世間」と「社会」の成り立ちと違いがわかる

本書では、日本における「世間」の成り立ちが詳しく語られています。

この部分は、歴史的な内容だけでなく、古くから遺伝子レベルで受け継がれる日本人の考え方がとてもよくわかりました

日本人にとって「世間」というものにどれだけ縛られて生きているかは、ぜひ本書の内容を読んでみてください。うんうんと頷くはずです。

そして、外国には「世間」はないということにも驚きました。みんなが「社会」の中で生きているのです。

この内容は、「なぜ生きづらいと感じるのか」という問いに対する答えを出すための重要な要素になっているのですが、それを抜きにしても非常に興味深く読めるものでした。

しばとしょ
しばとしょ

「世間」を大切にする日本人はエレベーターの中では誰も一言も発しませんが、

「社会」という概念しかない海外では、たまたま同じ空間に居合わせた知らない人同士でも自然に会話が発生するのです。

世間の5つのルールとその戦い方がわかる

「世間」には5つのルールがあります

  1. 年上がえらい
  2. 「同じ時間を生きる」ことが大切
  3. 贈り物が大切
  4. 仲間外れを作る
  5. ミステリアス

これらのルールが「世間」というものをより強固なものにしている要因です。

職場の先輩の頼みはなかなか断りづらいですよね。それはあなたが知らず知らずのうちに「世間」に支配されているからです。

そして本書では、この強力な「世間」との戦い方も解説されています。

しかも、その内容はかなり具体的です。

この部分を読むことで、空気に流されず、自分らしい生き方を送ることができるようになるかもしれません。

自分らしく生きるための方法を学べる

「同調圧力」という言葉があります。

みんなが「ラーメンが食べたい」と言ったら、自分だけが「ハンバーガーが食べたい」とはなかなか言い出せないアレです。

これは「同じ時間を生きる」ことが大切だと考える、世間のルールから生まれています。

周りに迷惑をかけないようにするのが美徳という日本人の考え方や教育にもその原因があります。

しかし、もっと自分を大切に思って生きていくことが必要だと著者は語ります。

無理に周りに合わせることなく自分らしく生きるための具体的な方法や考え方を学ぶことができます

まとめ

今回は岩波ジュニア新書から鴻上尚史さん著『「空気」を読んでも従わない』をご紹介しました。

周りの目が気になって仕方がないSNS全盛の時代だからこそ、共感できる内容がたくさんありました。

人間関係に疲れたあなたの心を励ましてくれる一冊となっています。

中高生のお子さんへのプレゼントとしてもおすすめできると思います。

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