今回の書籍紹介は、安達裕哉さん著『頭のいい人が話す前に考えていること』をご紹介します。
結論、話し方・聞き方に関する本はこの1冊でOKと言えるぐらい超おすすめ本でした!
そんなあなたのために、この記事ではこの本の大まかな内容と、どんな人におすすめなのかをざっくりと分かりやすく紹介します。

この記事はあくまでも「紹介」であり、「感想・書評」ではありません。
皆さんの本選びの参考にしていただくのが目的なので、クリティカルなネタバレはしないようにしています。
こんな人におすすめ
- 説明が苦手で、よく「結局何が言いたいの?」と言われる人
- 論理的にわかりやすく話す力を身につけたい人
- 仕事でプレゼンや会議が多く、説得力のある話し方を学びたい人
- 相手に伝わる話し方を身につけ、コミュニケーション力を向上させたい人
どんな本?

著者の安達裕哉さんはコンサル歴22年。大企業、中小企業あわせて8000人以上のビジネスパーソンとともに仕事をした経験をもつ凄腕ビジネスコンサルタントです。
現在はティネクト株式会社の代表取締役をされている傍ら、多数の著書を出版されています。
コンサルタントとは、クライアントの課題を解決するために、戦略立案や業務改善、実行などのアドバイスを行うお仕事です。
クライアントから話を聞きながら課題を明確にし、経営戦略実行のサポートを行います。
つまりコミュニケーションのプロフェッショナルなわけです。
本書では、頭のいい人が無意識に実践している「話す前の思考プロセス」に焦点を当て、論理的かつわかりやすい伝え方を紹介しています。
書籍情報
- 頭のいい人が話す前に考えていること / 安達裕哉
- ダイヤモンド社
- 2023年4月18日 初版発行
- 1,500円+税
- 335ページ
ちなみに厚みはこんな感じ。(iPhone15との比較です)

この本を読むと、だれでも”頭のいい人”になれる。
表紙をめくった瞬間、このキラーフレーズに度肝を抜かれました。
どんな人でも頭がよくなりたいと思ったことありますよね。
著者の安達さんは本書を、読者が頭のいい人たちの知見を身につけ、一気に”頭のいい人”になるように設計、プログラミングされた本だと断言します。
しかも、本書は読み返さなくていい本を目指して書かれています。
巻頭に「話すたびに頭がよくなるシート」が付属しており、これが本書のまとめの役割を果たします。
のっけからかなりの大風呂敷を広げてきますが、読み進めていくと共感できることも多く、とても内容が充実しているため多くの学びが得られる本です。
全体は2部構成になっています。
第1部では、意識するだけで「知性」と「信頼」をもたらしてくれる7つの黄金法則を。
第2部では一気に頭のいい人になるための思考の深め方を紹介しています。
コミュニケーション関係の自己啓発本は、この1冊を読んでおけば大丈夫と言えるほどの内容だと思います!
5つ星総合評価
- 読みやすさ ☆☆☆☆☆
- 面白さ ☆☆☆☆
- ためになる ☆☆☆☆☆
- 話題性 ☆☆☆☆
- おすすめ度 ☆☆☆☆☆
※しばとしょの個人的な感想です。
300ページを超える本書ですが、文章がとても読みやすい。
まさに頭のいい人が書いたといった伝わりやすさです。
所々に著者が実際に体験した事例が、会話形式で紹介されており、会話の中の問題点がわかりやすいのも特徴。
2023年、2024年の2年連続年間ベストセラー1位(ビジネス書単行本部門)を獲得しており、話題性も十分です。
いかなる職種であっても、大人であれば一定程度のコミュニケーションスキルは必須ですよね。
本書で紹介されているスキルや思考法は、非常に本質的でためになるものばかり。
どんな方にでも手に取ってもらいたい、おすすめの1冊だと断言できます。
どんなことを学べる?
「知性」と「信頼」をもたらす7つの黄金法則がわかる
あなたの周りにも、「あの人は頭がいいなあ」と感じる話し方をする人がいませんか?
「知性」があり、「信頼感」を与えられる人は、周囲から頭がいいと感じられます。
そういう人たちは、本人は知ってか知らずか、この7つの黄金法則を取り入れてコミュニケーションをしています。
- とにかく〇〇するな
- 頭の良さは、〇〇が決める
- 人はちゃんと考えて〇〇〇〇人を信頼する
- 人と闘うな、〇〇と戦え
- 伝わらないのは、話し方ではなく〇〇が足りないせい
- 知識は〇〇〇のために使って初めて知性となる
- 承認欲求を〇〇〇側に回れ
7つの黄金法則とはコミュニケーションにおけるベースとなる考え方のことです。
この黄金法則を理解しているだけで、あなたが人と対面した時の行動や反応が変わるはずです。
「知性」と「信頼」をもたらす5つの思考法がわかる
本書では、7つの黄金法則をベースに、頭のいい人になるための5つの思考法も紹介されています。
そのうちの一つ「客観性」の思考法では、人がバカに見える3つの瞬間が次のように語られます。
- 根拠が薄い
- 言葉の「意味・定義」をよく考えずに使う
- 成り立ちを知らない
ここは非常に耳の痛い話ですが、だからこそ重要なポイントなのです。
それぞれ具体的にどういうことなのか、どうしたら改善できるのかが詳細に語られます。
頭のいい人は思い込みや周りの評判だけで物事を判断せず、「客観的」に見ようと努めます。
本書を読めば、このような頭のいい人の思考法が身に付くはずです。
頭のよさは話す前に決まっている
この本は、「頭の良い話し方」の本ではありません。
「話す前に何をどのように考えるか」を教えてくれる本です。
「ちゃんと考えている人」と「考えていない人」の差は、思考の量ではなく思考の”質”です。
注意力を働かせ、思考の質を高める最良のタイミングは、「話す前」なのです。
それは同時に、「相手の話をしっかり聞くこと」につながっていきます。
どれだけ相手の言葉を深く傾聴し、深く思考できるか。
その大切さに、嫌というほど気付かされます。
まとめ

今回はダイヤモンド社から安達裕哉さん著『頭のいい人が話す前に考えていること』をご紹介しました。
社会性動物である人間にとって、他者とのコミュニケーションは切っても切り離せません。
人と人とのコミュニケーションにおいて大切なことが網羅されているので、ずっと頷きながら読み進めることができました。
全人類必携の1冊だと思います。ぜひ手に取ってみてください!
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